韻踏み夫による日本語ラップブログ

日本語ラップについて Twitter @rhyminaiueo

活動履歴

2015年 「韻踏み夫による日本語ラップブログ」開設 2016年 ・「ライマーズ・ディライト」(『ユリイカ』2016年6月号) 批評文。NORIKIYO、Kダブシャイン、般若、SEEDAについてのリリック分析。 ・トークイベント「日本語ラップ批評ナイト」7月29日、文禄堂高円…

パンサーの亡霊たち――ヒップホップと68年――

君たちにブラック・パンサーの同志を殺し、ゲットーを戦車で押しつぶす権利があるのなら、我々にも、ニクソン、佐藤、キッシンジャー、ド・ゴールを殺し、ペンタゴン、防衛庁、警視庁、君達の家々を爆弾で爆破する権利がある(頭脳警察「世界革命戦争宣言」) …

『POPEYE』7月号取材記事追記/Too Green To be Clean~DOTAMAの一件について~

※この記事は、それぞれ全く別の文章である「『POPEYE』7月号取材記事追記」と「Too Green To be Clean~DOTAMAの一件について~」の二本立てである(分けた方が読みやすいのかもしれないが、端的に面倒だった)。 ・『POPEYE』7月号取材記事追記 『ポパイ』2…

ニッポンのポリティカルラップ

I'm out for presidents to represent me (Say what?) あるときふと、日本のポリティカルラップについてどれほどのことが論じられてきただろうかと、疑問が浮かんだ。もちろんその政治性一般についてならば、多くのことが言われている。というかそれを避けて…

ヒップホップと「ミソジニー」について

ヒップホップの「ミソジニー」について、椿の『フリースタイルダンジョン』での告発を主なきっかけとして、日本でもここ最近特に取り沙汰されるようになった。これについては、私もヒップホップファンの一人として無責任なことではない(というよりも紙媒体…

「2017年ベストアルバム/ソング In 日本語ラップ」への自註

日本語ラップの商品発売情報を掲載している非常に有益なメディア、「2D Colvics」(http://blog.livedoor.jp/colvics/)の毎年末恒例の年間ベストアルバム/ソング企画に、昨年に引き続き参加させてもらった。ただ作品を挙げているだけなのもせっかく選んだ…

SALU「Sweet and GoodMemories」についての雑感

SALUのミックステープシリーズ『BIS』(Before I Singed)の第三弾『BIS3』が10月13日に公開された。そもそもSALUは日本でフリーダウンロードのミックステープを上手く利用して成り上がるという手法をいち早く取り入れたラッパーの一人だった。一作目のミク…

SEEDAについて誰もが知っている二、三の事柄 あるいは語り草の束

※この文章は「SEEDA入門」といったものとしても、ましてや「SEEDA論」としても、「SEEDAを通して見る日本語ラップの歴史」としても、「日本語ラップ入門」としても読まれることを望まない。また、このような文章の書き手が私である必然性が皆無であり、むし…