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韻踏み夫による日本語ラップブログ

日本語ラップについて Twitter @rhyminaiueo

SEEDAについて誰もが知っている二、三の事柄 あるいは語り草の束

※この文章は「SEEDA入門」といったものとしても、ましてや「SEEDA論」としても、「SEEDAを通して見る日本語ラップの歴史」としても、「日本語ラップ入門」としても読まれることを望まない。また、このような文章の書き手が私である必然性が皆無であり、むし…

絶対的にHIPHOPであるために

ここ最近、TWITTER上で限りなく暴言に近い批判を繰り返してきた。反省している。文字数の制限があり、伝えるべきことを十分に書くことができないと感じたので、ここに書く。 11月16日放送の『フリースタイルダンジョン』、じょう VS T-PABLOW戦について、じ…

『空からの力』について 日本語ラップの起源

『ユリイカ *日本語ラップ特集』に寄稿した文章の中で、押韻はラッパーたちにとって「過剰な欲望の対象となった」と書いた。この点についてより深く考えてみたい。そう思ったのは、7月29日におこなわれた「日本語ラップ批評ナイト」で「78年」生まれの代表…

「ソレならイイ」について 不実な愚行と押韻の「限界」

「GOLDEN MIC(REMIX)」から一年も経たない2004年2月に発表された般若のソロデビューアルバム『おはよう日本』のジャケットを見ると、真っ黒な背景に一人の男が立っています。男の右にはアルバムタイトルが赤く縁取られた白の文字で筆書されていて、日の…

「GOLDEN MIC(REMIX)」について あるいは押韻と二元論

Zeebraと般若の二人の関係は奇妙です。あるいは、奇妙なのは般若だけかもしれませんが。Zeebraは、出会ったときから現在に至るまで、彼のことを尊敬し、愛し続けています。最近では、「般若がバトルしたんだぞ」と、テレビ画面の中でその場にいる誰より早く…

般若論に向けて ZEEBRA「真っ昼間」について

この記事はZEEBRAの「真っ昼間」というクラシック曲についてのものになるのですが、その目的は端的に言って般若を語るため、というものです。般若についていつか、誰かがしっかりと語らなければなりません。般若がもっとも日本語ラップ的なラッパーだ…

「スキル」について ラップを聞くということ

いつもブログを書く時はいつでも、一応しかるべき理由があって書いているつもりだ。それはまったく個人的なことかもしれないが、ライムタイプ研究への批判の記事をはじめ、反抗しなければならない言説や風潮といったものをひっくり返したいと常に思っている…

晋平太について MCバトルという形式と「CHECK YOUR MIC」

日本におけるMCバトルで特権的な立ち居地にある一人のラッパーは誰であろうか。史上最強であろうR-指定、それともR-指定と同じく日本一に三度輝きその後の活躍も華々しいKREVAか。あるいは、UMBという日本最大のMCバトルを創始し、自らもM…

押韻と比喩 KREVA「音色」を添えて

日本語ラップを好むヘッズたちにもおそらく共有されているであろう素朴な疑問がある。しかし、その疑問に対する答えを探す前に誰もがみなその問題をたいしたことではないとやり過ごすか、あるいはそこで少し立ち止まったとしても答えに向かおうという気持ち…

ライムタイプ研究への批判 

ネット上に、ライムタイプという研究についての記事( ライムタイプ—押韻の分類 / the 8 rise | Music Theory Workshop Japan )が上がっており、それがどうやら重宝がられているようだ。だが、押韻するときの母音と子音の一致する音数によってそれぞれパー…

「AREA AREA」について レペゼンとRE=PRESENT 東京と横浜

日本語ラップは、2000年初頭にほぼ全国区的な人気を博すことになるのだが、そのような兆候が共有され始めていた2001年にOZROZAURUSの『ROLLIN’ 045』が発売された。題名に神奈川県横浜市の市外局番を入れていることから明らかなように、このアルバム…

KREVAの特異さについて

KREVAがかつてKICK THE CAN CREWのメンバーとして活動し、紅白歌合戦にも出演するほどの商業的成功を収めたということ、解散後ソロとしても目覚しい活躍を見せ続けていることは、日本語ラップファンでなくてもよく知られていることかもし…

MC漢について

漢 aka GAMIの「ヒップホップ・ドリーム」を再読し、ツイッターを見ていたら、あゆみBOOKS小石川店のアカウントがこの本を紹介しているツイートに当たり、思わず膝を打ってしまった。 MC漢の直筆のリリックも掲載!取り消し線や書き直し、筆跡、筆圧、…

あいうえおキング

日本語ラップを鑑賞する際に、人々から失われた視点の最たるものとして、言葉を形式的に受け取ることである。日本語ラップに限らずとも、小説などにおいてもそうであるが、メッセージ、心情、主題などといったものにばかり注目することの愚には拍車がかかっ…

2011年UMB 決勝

現在フリースタイルMCバトルが流行しているようだ。このMCバトルブームの引き金となったのはおそらくBSスカパーの番組「BAZOOKA!!!」の企画「高校生ラップ選手権」であろう。ZEEBRAを中心に、MC漢、DABO、鎮座DOPENESS、R…

日本語ラップについて

日本語ラップにおいて押韻は最重要の技術である。押韻はリズム感を作り出すためだけにあるのではない。押韻によって独自の表現と芸術的効果が生まれる。これを理解しない人は日本語ラップを聞いているとはいえない。 例えば、「星の数ほどいるワックMC こ…